ジャーキーの食道閉塞

症例報告(高橋雅弘)

高橋ペットクリニック 内視鏡ケースより

チワワ 2歳齢

5日前より吐出で食道内異物と診断され来院。



食道後部にレントゲン不透過性の異物が確認され、造影剤の流れも異常を示していました。

緊急的に内視鏡検査


食道内にジャーキーが見つかりました。



鰐口型把持鉗子で除去。一部ちぎれてしまってポリペクトミースネアを用いて除去。



除去後の食道損傷は5日間閉塞していた割には軽度ですみました。



除去したジャーキーです。



プライバシー保護のため目にはモザイクをかけています。

食道内異物は閉塞時間が長いほど、合併症が発生します(食道穿孔や食道狭窄など)。
5日間の閉塞はかなりリスクが高いながらの処置になります。
今回は無事に処置ができ、食道の損傷も比較的軽度であったのは非常にラッキーであったと思います。

小型のわんちゃんへのジャーキーを与える際にはこのような危険性があるため注意しましょう!!