内視鏡でとれなかった胃内異物

症例報告(高橋雅弘)

高橋ペットクリニック 内視鏡ケースより

パグ 2歳齢
4日前より嘔吐と食欲不振を呈して来院されました。

腹部超音波検査で食事を食べていないのに胃内に音響陰影を伴う高エコーの物体が見つかりました。
胃内異物を強く疑う所見です。

初診日は急性胃腸炎の治療を実施し、次に日に絶食にて再検査をすることにしました。

翌日にもレントゲンおよび腹部超音波検査で同様の所見が得られたので、内視鏡検査を実施しました。



異物は大きく硬さもあり、様々な鉗子を用いても内視鏡下で除去出来ませんでした。


鰐口型把持鉗子を用いて除去を試みているところ。

そこでそのまま外科手術(胃切開)に変更しました。
↓クリックすると写真が大きくなりますが、血がだめな方はクリックしないでください。


胃内から異物を除去しているところ
↓取り出した異物です。


胃内異物は絨毯の一部やビニール、毛などが絡みつき何が何だかわかりませんでした。
飼い主さんにも確認してもらいましたが、1つの異物ではなく日々の細かい異物が積み重なって胃の中で形成されたものであるのではないかという結論になりました!!

日常的に拾い食いをする行為は危険ですね!気をつけましょう!!

【重要なお知らせ】
11月21日(土)の診察は院長と石川先生が不在です。急ぎでない場合はこの日をづらしていただければ幸いです。
ご協力よろしくお願いします。

また11月25日(水)26日(木)は院長不在です。