猫の門脈体循環シャント(CT検査編)
症例報告(高橋雅弘)
猫の門脈体循環シャント
生まれつきの肝臓血管奇形の病気です。
肝臓へ流れるべく血液が短絡(シャント)血管というあってはいけない血管のせいで、肝臓を経由せずに体に血液を流してしまうため、体にとって有毒物質であるアンモニアが増加するため、よだれが大量にでたり、神経症状がでます(肝性脳症)。
確定診断はCT検査となります。
門脈から後大静脈へ流れるシャント血管が見つかりました!!(青矢印がシャント血管)
3次元にすると
3DーCT所見 クリックすると動画が見れます!!
CT検査によってシャント血管の場所と太さ、長さが確認できます。
今回は太くて、短いためシャント率が非常に高い(重症度が高い)と判断します。
術前にここまで把握できるのは手術計画を立てるにあたり非常に有効です!!
CT検査ができない時代は、手術の時に確認していました!