犬の胸腺腫(診断編2:精密検査 CT検査と組織生検)

新着情報(高橋雅弘)

高橋ペットクリニック 外科ケースより

昨日の続きです。

咳を主訴に来院した柴犬
胸部X線検査において前胸部腫瘤と診断され、精密検査(CT検査と生検)を実施します。
目的は確定診断、手術可能かどうか?、転移の有無です。

CT検査所見です。
矢状断面像です。


心臓が腫瘍によって尾背側に押されていました。

横断面像です。



ここで大血管を巻き込んでいるのか?を確認します。緑矢印の腕頭動脈と左鎖骨下動脈は変位は見られますが、腫瘍に巻き込まれていないことが確認されました。胸腺腫非浸潤型なので、手術適応となります。明確な転移病変も見られませんでした。

3Dにしてみると





ピンクが腫瘍になります。青色が肺になりますが、腫瘍の大きさはかなり大きなものであることが確認されました。

最後にツルーカット生検を実施し、検査は終了しました!!
病理組織検査では、胸腺腫と診断されました。

次回は胸腺腫 治療編 です。