Case9:スーパーボールの小腸内閉塞

症例報告(高橋雅弘)

高橋ペットクリニック外科ケースより

ジャックラッセルテリア 4歳齢

嘔吐を主訴に来院。
スーパーボールを食べたかもとのこと。

腹部超音波検査において小腸内にスーパーボールが確認されました(矢印)。


スーパーボールは超音波検査では音響陰影を伴わずくっきり形状そのままを描出します!!
まん丸でなく一部欠けていますが。

小腸内の異物は内視鏡では摘出できません。
従って外科手術になります。

↓クリックすると写真が大きくなりますが、血がだめな方はクリックしないでください。


小腸内にスーパーボールが詰まっていました(緑矢印)。
ここまでに通過してきた小腸には傷が入っています(青矢印)。

腸切開によってスーパーボールを摘出します。
↓クリックすると写真が大きくなりますが、血がだめな方はクリックしないでください。


取り出されたスーパーボールは1/3程欠けていました。

胃の中のスーパーボールは内視鏡で摘出できますが、小腸内では外科手術になってしまいます。
食べたかもの時には、動物病院に相談しましょう!!


最後に院長不在のお知らせ
2016年9月21日(水)終日と9月23日(金)の午前中
何卒ご了承の程よろしくお願いします。